そして ... 女神が舞い降りたる地は――
そして ... めがみ が まい おり たる ち は ――
soshite ... Megami ga Mai Ori taru Chi ha ――
後の世に楽園と謳われる
のちの よに らくえん と うたわ れる
Nochino Yoni Rakuen to Utawa reru
詩情溢れるアルカディアの山々
し じょう あふれ る あるかでぃあ の やまやま
Shi Jou Afure ru arukadia no Yamayama
暮れ泥む秋の日の憧憬――
くれなずむ あき の にち の どうけい ――
Kurenazumu Aki no Nichi no Doukei ――
其れは...未だ世界の悪意を識らぬ幼子の戯れ...
その れは ... いまだ せかい の あくい を しき らぬ おさなご の たわむれ ...
Sono reha ... Imada Sekai no Akui wo Shiki ranu Osanago no Tawamure ...
――そして...季節は廻り...
―― そして ... きせつ は まわり ...
―― soshite ... Kisetsu ha Mawari ...
運命の歯車は再び...静かに廻り始める……
うんめい の はぐるま は ふたたび ... しずか に まわり はじめ る ……
Unmei no Haguruma ha Futatabi ... Shizuka ni Mawari Hajime ru ……
二度と還らざる 淡き少年の日々
にど と かん らざる たん き しょうねん の ひび
Nido to Kan razaru Tan ki Shounen no Hibi
空を翔る鳥は何処までも 飛べると信じてた
そら を かける とり は どこ までも とべ ると しんじ てた
Sora wo Kakeru Tori ha Doko mademo Tobe ruto Shinji teta
やがて振り返る 淡き少女の日々
やがて ふりかえる たん き しょうじょ の ひび
yagate Furikaeru Tan ki Shoujo no Hibi
水に映る月を何時の日か 取れると信じてた
みず に うつる がつ を なんじ の にち か とれ ると しんじ てた
Mizu ni Utsuru Gatsu wo Nanji no Nichi ka Tore ruto Shinji teta
(生まれた時から 一緒だった)
( うまれ た とき から いっしょ だった )
( Umare ta Toki kara Issho datta )
(二人は何時も 一緒だった)
( ふたり は なんじ も いっしょ だった )
( Futari ha Nanji mo Issho datta )
(絶えず 一緒だった)
( たえ ず いっしょ だった )
( Tae zu Issho datta )
優しい父と 美しい母と
やさしい ちち と うつくし い はは と
Yasashii Chichi to Utsukushi i Haha to
そんな日々が何時までも 続いてゆくと信じてた
そんな ひび が なんじ までも つづい てゆくと しんじ てた
sonna Hibi ga Nanji mademo Tsuzui teyukuto Shinji teta
運命に抗う者と 運命を受け入れる者
うんめい に あらがう もの と うんめい を うけいれ る もの
Unmei ni Aragau Mono to Unmei wo Ukeire ru Mono
嗚呼...運命を殺める者と 運命に捧げられる者
ああ ... うんめい を さつ める もの と うんめい に ささげ られる もの
Aa ... Unmei wo Satsu meru Mono to Unmei ni Sasage rareru Mono
野山を駈け廻った 流れる雲追いかけて
のやま を かけ まわった ながれ る くも おい かけて
Noyama wo Kake Mawatta Nagare ru Kumo Oi kakete
夕暮れに漂う匂いに 二人は家路を競った……
ゆうぐれ に ただよう におい に ふたり は いえじ を きそった ……
Yuugure ni Tadayou Nioi ni Futari ha Ieji wo Kisotta ……
狡猾な蠍の影...
こうかつ な さそり の かげ ...
Koukatsu na Sasori no Kage ...
廻り始めた歯車は誰にも止められない……
まわり はじめ た はぐるま は だれ にも やめら れない ……
Mawari Hajime ta Haguruma ha Dare nimo Yamera renai ……