炎天下の庭 彼は耳までうな垂れていた
えんてんか の にわ かれは みみ までうな たれ ていた
Entenka no Niwa Kareha Mimi madeuna Tare teita
自由になれとそっと首輪を外してやったんだ
じゆう になれとそっと くびわ を はずし てやったんだ
Jiyuu ninaretosotto Kubiwa wo Hazushi teyattanda
だけど彼はその場所を動きはしなかった
だけど かれは その ばしょ を うごき はしなかった
dakedo Kareha sono Basho wo Ugoki hashinakatta
錆びた鎖は彼を縛りつけてはいなかった
さび た くさり は かれ を しばり つけてはいなかった
Sabi ta Kusari ha Kare wo Shibari tsuketehainakatta
俺は何を期待してた?
おれ は なにを きたいし てた ?
Ore ha Naniwo Kitaishi teta ?
チクリと痛むこの胸を風が吹き抜けた
ちくり と いたむ この むね を かぜ が ふきぬけ た
chikuri to Itamu kono Mune wo Kaze ga Fukinuke ta
その時何となく感じた 直観が確信に変わった
その とき なんとなく かんじ た ちょっかん が かくしん に かわ った
sono Toki Nantonaku Kanji ta Chokkan ga Kakushin ni Kawa tta
"自由な気分ならそれで十分"だって
" じゆう な きぶん ならそれで じゅうぶん " だって
" Jiyuu na Kibun narasorede Juubun " datte
その場所から見える景色はどうだい?
その ばしょ から みえ る けしき はどうだい ?
sono Basho kara Mie ru Keshiki hadoudai ?
ネガポジプラスマイナスゼロの地平線に立って
ねがぽじぷらすまいなすぜろ の ちへいせん に たって
negapojipurasumainasuzero no Chiheisen ni Tatte
子供のころ描いた色とりどりの世界
こども のころ えがい た しょく とりどりの せかい
Kodomo nokoro Egai ta Shoku toridorino Sekai
空は虹色 クジラが雲の隙間で泳いだ
そら は にじいろ くじら が くも の すきま で およい だ
Sora ha Nijiiro kujira ga Kumo no Sukima de Oyoi da
画用紙をはみ出て床や壁に続く物語
がようし をはみ でて とこ や かべ に つづく ものがたり
Gayoushi wohami Dete Toko ya Kabe ni Tsuzuku Monogatari
大人達が子供らしいと誉めてくれたから
おとなたち が こども らしいと ほめ てくれたから
Otonatachi ga Kodomo rashiito Home tekuretakara
子供の絵はわりと不自由だ 大人の絵はわりと自由だ
こども の え はわりと ふじゆう だ おとな の え はわりと じゆう だ
Kodomo no E hawarito Fujiyuu da Otona no E hawarito Jiyuu da
俺はどうなんだ?
おれ はどうなんだ ?
Ore hadounanda ?
変換ミスや言い間違いや思いつきや無駄の向こうに
へんかん みす や いい まちがい や おもい つきや むだ の むこう に
Henkan misu ya Ii Machigai ya Omoi tsukiya Muda no Mukou ni
無限の宇宙が広がっている気がした
むげん の うちゅう が ひろが っている きが した
Mugen no Uchuu ga Hiroga tteiru Kiga shita
触れない光に伸ばす指先
ふれな い ひかり に のば す ゆびさき
Furena i Hikari ni Noba su Yubisaki
この手に自由を教えてやるんだ
この てに じゆう を おしえ てやるんだ
kono Teni Jiyuu wo Oshie teyarunda
風が吹き抜けるあの場所まで僕ら走り抜けよう
かぜ が ふきぬけ るあの ばしょ まで ぼくら はしり ぬけ よう
Kaze ga Fukinuke ruano Basho made Bokura Hashiri Nuke you
何故かこぼれてくあの涙は凛々と音を描く
なぜか こぼれてくあの なみだ は りんりん と おと を えがく
Nazeka koboretekuano Namida ha Rinrin to Oto wo Egaku
確かなものなんてない未来へひょうひょうと走り抜けよう
たしか なものなんてない みらい へひょうひょうと はしり ぬけ よう
Tashika namononantenai Mirai hehyouhyouto Hashiri Nuke you
誰かの小さなつぶやきでさえ世界を変えてしまうかもしれない
だれか の ちいさ なつぶやきでさえ せかい を かえ てしまうかもしれない
Dareka no Chiisa natsubuyakidesae Sekai wo Kae teshimaukamoshirenai
変えてしまうかもしれない
かえ てしまうかもしれない
Kae teshimaukamoshirenai
行こう 行こう
いこ う いこ う
Iko u Iko u
風が吹き抜けるあの場所まで僕ら走り抜けよう
かぜ が ふきぬけ るあの ばしょ まで ぼくら はしり ぬけ よう
Kaze ga Fukinuke ruano Basho made Bokura Hashiri Nuke you