どこにだってあるような古ぼけた坂道
どこにだってあるような ふるぼ けた さかみち
dokonidattearuyouna Furubo keta Sakamichi
トンボの羽根がひとつ足りない
とんぼ の はね がひとつ たり ない
tonbo no Hane gahitotsu Tari nai
太陽が真上にのぼったまま動かず
たいよう が まうえ にのぼったまま うごか ず
Taiyou ga Maue ninobottamama Ugoka zu
だから僕は影を忘れた
だから ぼくは かげ を わすれ た
dakara Bokuha Kage wo Wasure ta
いつまでもこのまま続くような坂道
いつまでもこのまま つづく ような さかみち
itsumademokonomama Tsuzuku youna Sakamichi
蟻がトンボの羽根を運ぶ
あり が とんぼ の はね を はこぶ
Ari ga tonbo no Hane wo Hakobu
僕は影がないから前も後ろもわからず
ぼくは かげ がないから まえ も うしろ もわからず
Bokuha Kage ganaikara Mae mo Ushiro mowakarazu
そして僕は坂を下った
そして ぼくは さか を くだった
soshite Bokuha Saka wo Kudatta
この坂道の向こうをずっと見たかった
この さかみち の むこう をずっと みた かった
kono Sakamichi no Mukou wozutto Mita katta
でも坂道の途中で僕は座る
でも さかみち の とちゅう で ぼくは すわる
demo Sakamichi no Tochuu de Bokuha Suwaru
あの真昼の太陽があんまりまぶしくて
あの まひる の たいよう があんまりまぶしくて
ano Mahiru no Taiyou gaanmarimabushikute
この坂道の途中で影を待った
この さかみち の とちゅう で かげ を まった
kono Sakamichi no Tochuu de Kage wo Matta